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水風呂の危険性|サウナ後の逆効果・めまい・死亡リスクを解説

サウナや温浴後の水風呂は、実は入り方を誤ると「危険」を伴うことがあります。
急激な温度変化による、めまいや意識障害、心臓への負担など、
毎年報告されている事故も少なくありません。

この記事では、水風呂で起こりうる危険性や逆効果の原因をわかりやすく解説し、
安心して「整う」ための正しい入り方・注意点を紹介します。
目次

01. 水風呂の危険性とは
02. 水風呂の危険性を高める要因
03. 注意が必要な人
04. 安全な水風呂の入り方
05. 危険を避けて安全にととのう

 01. 水風呂の危険性とは

水風呂の最大のリスクは「急激な温度差」による血管の収縮です。
熱いサウナで拡張した血管が、冷水によって一気に縮むことで血圧が急上昇。
その後に急降下するヒートショック反応が
めまいや失神、さらには心臓発作を引き起こす可能性があります。

また、脱水状態や疲労が重なっていると、
脳への血流が不足して「立ちくらみ」「意識消失」などを招く危険性もあります。
この状態で水中に倒れれば、溺水事故につながるリスクも否定できません。

水風呂 危険

サウナ後の温度差リスク
サウナで温まった体は血管が拡張した状態にあります。
そこへいきなり冷たい水風呂に浸かると、急激に血管が縮まり、循環系に大きなストレスがかかります。
この温度差が体へのショックとして作用し、血圧の乱高下や不整脈リスクを高めることがあります。

脱水・体調不良時のリスク
サウナによって多量の汗をかいた状態で水風呂に入ると、
すでに体内の水分やミネラルが減少している可能性があります。
脱水状態では循環効率が低下し、冷刺激を受けたときに供給が追いつかず、
めまいや倦怠感、脈拍の乱れを引き起こしやすくなります。

心臓・血管への負担
冷刺激は交感神経を活性化し、心拍数を急激に上げたり血管抵抗を増したりします。
心臓・血管系に既往症がある方では、過負荷状態を招きやすくなります。
連続的または過酷な冷水刺激は、心臓に大きなストレスを与えることがあります。

血圧の乱高下
温度差によって血管が収縮・拡張を繰返すと、
脳や心臓に血流が急激に変動する現象が起きやすくなります。
これをヒートショック反応と呼び、立ちくらみや一時的な意識消失、
最悪の場合は心筋梗塞・脳出血のきっかけになる可能性も指摘されます。

めまいや意識障害
急激な血管収縮や血流低下、または脱水・体力不足などが重なることで、
脳への酸素・栄養供給が一時的に滞ることがあります。
その結果、ふらつき、視界のゆらぎ、気を失いかけるような状態になることがあるため、
めまい・意識障害の前兆を見逃さないことが重要です。

死亡リスク
過去の報告では、サウナと水風呂の組み合わせによる事故が発生しています。
主な原因としてヒートショック・転倒・意識障害・溺水などが挙げられています。
特に高齢者や持病を持つ方で、これらの要因が重なると致命的な結果につながる危険があります。

 02. 水風呂の危険性を高める要因

水風呂 危険 要因

空腹・飲酒後に入る
食事をしていない状態や飲酒後は、血圧や血糖値が不安定になりやすく、体温調整も鈍ります。
空腹ではエネルギー不足により冷えやすく、飲酒後は血管が拡張している状態です。
そのため、急な冷却刺激が脳や心臓に強い負担を与える危険性があります。
特にアルコールが体内に残っているときの入浴は避けましょう。

入浴時間が長すぎる
冷水に長時間浸かり続けると、体温が必要以上に下がり、筋肉や内臓の働きが鈍くなります。
低体温症のリスクや体の震えやしびれ、感覚の麻痺を引き起こすこともあります。
最初は30秒〜1分以内を目安に、短時間で切り上げるのが安全です。

水温が低すぎる
水温がシングルと呼ばれる10度を下回るような環境では、冷刺激が強すぎて体が過剰に反応します。
心拍数や血圧が急激に変化し、息苦しさや心臓への負担が大きくなります。
また家庭での水風呂は、水道水をそのまま使用すると想定よりも冷たい場合があるため、
温度計で確認して15〜20度を目安に調整しましょう。

サウナとの往復回数が多すぎる
サウナと水風呂の過剰な往復は脱水や循環系の負担を増やします。
3セットを超える頃には、体の冷却・加熱の反応が鈍り、めまいや立ちくらみのリスクが上がります。
体の反応を確認しながら、2〜3回程度に留めるのが安心です。

体調不良・疲労時に無理して入る
体が疲れているときや、寝不足・風邪気味などの体調不良時は避けましょう。
自律神経が乱れ、血圧や体温の調整が難しくなります。
こうした状態で水風呂に入ると、冷刺激が強いストレスとなり、
免疫や代謝が落ちている状態では逆効果になりやすいです。
体調に不安があるときは、入浴を控え、しっかり休むことを優先しましょう。

 03. 注意が必要な人

水風呂 危険 注意が必要な人

持病のある人
高血圧・心臓病・動脈硬化ののある人は、脳や心臓への負担が通常よりも大きくなります。
水風呂の冷刺激は血管を急激に収縮させるため、ヒートショックのリスクも高まります。
主治医の指導がない限り、冷水浴は避けるのが安全です。

高齢者や体力の落ちている人
加齢によって体温調整機能は低下します。
体力が落ちているときに水風呂へ入ると、震えや倦怠感が強く出ることもあります。
また筋肉量が少ない人は熱を生み出しにくく体温が下がりやすい傾向があります。
短時間の足湯やぬるま湯で体を慣らしてから入水しましょう。

冷え性体質の人
冷え性の人は末端の血流がもともと悪く、冷水によりさらに循環が滞る場合があります。
冷水浴を避け、ぬるめのシャワーでのクールダウンがおすすめです。

 04. 安全な水風呂の入り方

水風呂 危険 入り方

水分補給と休憩をこまめに
水風呂は体を冷やすだけでなく、サウナの後で脱水状態になっている体を整える作用もあります。
入浴の前後に常温の水やスポーツドリンクをこまめに摂ることで、血流や体温のバランスを保てます。
サウナ→水風呂→休憩を1セットとして、無理のないリズムを意識しましょう。

サウナ直後は少し冷ます
サウナから出てすぐに水風呂へ飛び込むと、体温と血管の温度差が大きすぎて危険です。
汗をぬるめのシャワーで流したり、かけ水で少しずつ慣らしたり、1分ほど休憩も効果があります。
体温を少し落ち着かせてから入ることで、心臓への負担を軽減できます。
深呼吸をして呼吸を整えてから入水するのも良いです。

ほどよい水温
いきなり極端に冷たい水に入るのではなく、最初は18〜20度くらいからにしましょう。
慣れてくると体が適応し、徐々に低めの温度でも心地よく感じられるようになります。
冷たすぎると感じたら、無理せずにすぐに出ることが大切です。

時間は30秒〜1分以内を目安に
冷水への入浴は長く続けるほど危険度が増すといわれています。
最初は30秒〜1分以内、慣れてきても2分ほどを目安にしましょう。
体に鳥肌が立ち、手足の感覚が鈍くなってきたら危険信号です。

足先から徐々に
腰や胸まで一気に浸かるのではなく、まずは足先から少しずつ水に慣らすことで、急激な血圧変動を防げます。
足→膝→腰→肩と順番に浸かることで、体が冷たさに適応しやすくなり、安全に入浴できます。

 05. 危険を避けて安全にととのう



水風呂は、入り方を間違えなければ体にとって大きな恩恵をもたらす習慣です。
しかし、その一方で、温度差や体調の影響によって思わぬトラブルを招くこともあります。
大切なのは「無理をしない」「体の反応を観察する」そして「心地よい範囲で楽しむ」ことです。

サウナ後の水風呂は気持ちがよく、爽快感やリフレッシュ効果も感じやすいものです。
ですが、ととのうためには「適切なタイミング」「温度」「時間」を守ることが欠かせません。

体に冷水を浴びせる瞬間は、交感神経が一気に高まり、心臓や血管に負荷がかかる状態です。
ゆっくり呼吸を整えながら、短時間で切り上げ、休憩と水分補給をしっかりとること。
そのひと手間が、安全に整うためのポイントです。

水風呂の効果を最大限に引き出すには、正しい入り方を理解しておくことが大切です。
今日からは、温冷交代浴を「安全第一」で楽しみましょう。

👉次の記事では「水風呂の効果」をテーマに体にうれしいメリットを詳しく解説しています。
ぜひこちらもあわせてご覧ください。
▶︎ 水風呂で得られる7つの効果|疲労回復・熱中症・日焼けケアまで


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