銭湯や温泉で熱湯と水風呂の交互浴の爽快感を覚えると自宅のお風呂でも水風呂がほしくなります。新築する家や中古物件をリフォームする時なら、浴室に足を伸ばせる浴槽を二つ作ってみたい。その時に気になるのは「水」です。水は冷たくて、ミネラル豊富な地下水や山の水を贅沢に使える地域が日本にはあります。例えば、移住をして田舎暮らしをはじめると、地域によっては水道代が無料であったり、少額の一定のお金を払うと使い放題といった地域もあります。自宅で水風呂を楽しむためには、「浴室の工夫」と「使用する水」の二つのポイントがあります。
■十和田石が美しい2つの浴槽 秋田県にある十和田石を用いて作った熱湯と水風呂の二つの浴槽。お湯にふれるとさらに青味が増して美しくなります。朝起きてひと風呂、庭仕事をして昼間に入浴、夜はお風呂に入ってから食事。特に朝のお風呂は気持ちがよいです。　<大和ハウス> 　 ■サウナが好きで自宅に水風呂浴槽を設置 水風呂と熱湯用の二つのバスタブをＬ字型に設置。サウナが好きで自宅でもサウナでさっぱりしたい、そうなると、やはり水風呂が欲しくなり、水風呂用に水道設備を整えました。サウナと水風呂を自宅で楽しみ、心身ともに健康になれます。<谷工務店>
水風呂に使う水選びの一つとして、日本には「平成の水100選」という国が選定した地域の水があります。移住も視野にいれて自宅でのお風呂を楽しみたいという方には、きれいな水が水道水から利用できる地域を移住先の候補地として考えるのもよいでしょう。実際に平成の水100選に選ばれている地域へ行ってみましたのでご紹介します。 ■奈良県の曾爾高原水郡 奈良県と三重県の境の「曾爾高原湧水群」へ行ってみると、その水の綺麗さと美味しさを実感しました。さらに、その水を使っている水風呂のある温泉施設の「お亀の湯」で水風呂へ入ってみると、しっかりと冷えていて、体に染み入るような感覚が心地よく、ここの水を毎日使える生活は素晴らしいだろうなと思えました。 ■長野県の信濃町の水はミネラル豊富 長野県の「信濃町」は蛇口からミネラルウォーターと遜色のない水が飲めると、信濃町に住む人たちはみんな水が美味しいと口を揃えていうほどです。塩素臭がなく雑味もなく、浄水器の設置も必要ありません。信濃町の水道水源は、主に湧水、井戸水です。そのため、水質は自然のおいしさ成分のミネラルを豊富に含んだ軟水で、こんなにも口当たりの良いおいしい水となるのです。　<信濃町の水を飲み比べ> ■岐阜県には名水と称される湧水がたくさん 岐阜県「関市・美濃市・郡上市」は澄んだ水と空気と緑に恵まれた自然がいっぱい。名水百選にも選ばれた清流長良川の地下には豊かな伏流水が流れており、水道水として利用し、暮らしの中心には周辺の山々から集まる清らかな水があります。また、名水と称される湧水も随所にあります。 ■静岡県は全国NO1の水質 静岡は全国No1の水質、水道水も美味しい地域です。富士山は水の山とも呼ばれ、富士山に降った雨や雪といった水分が染込むと、ろ過されたキレイな地下水が次々と湧き出てきます。その他にも、静岡には「安倍川」や「藁科川」「富士川」「柿田川」といった水質の高い河川があり、ミネラルウォーターを購入する必要もなく、浄水器を使わなくても、美味しい水のある暮らしを送れます。ミネラル成分が市販のミネラルウォーターよりも多く含まれている水を使った水風呂の聖地として人気の高い「サウナしきじ」の水風呂は、本当にきれいな水で、身体に染み入るような感覚になれます。
自宅で水風呂と熱湯の二つの浴槽でお風呂ライフを楽しんでいる人は、朝の目覚めからお風呂に入って一日をスタートさせ、日中、夜とお風呂の時間を楽しんでいます。この「気軽さ」が自宅に水風呂のある醍醐味。自然豊かな環境、ほどよく都会、名水100選で水がとてもキレイでおいしい、温泉が自宅に湧き出ているなど自分好みの生活が送れる地域をを探すところからはじめ、どんな浴槽にするか、人生の楽しみ、豊かな生活の一つになりそうです。

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